体外受精の流れ — 採卵から移植、妊娠判定まで
体外受精は言葉だけが先に知られていて、実際に何をいつするのかは説明を受けるまで分かりにくい治療です。全体の順番を先に知っておくと、通院の予定も立てやすくなります。
おおまかな6ステップ
- ① 排卵誘発:卵胞を育てるために薬を使います。使う薬や量は方針によって幅があります
- ② 採卵:育った卵胞から卵子を採ります。麻酔の方法は施設によって異なります
- ③ 受精:精子と卵子を一緒にする方法(体外受精)と、精子を直接注入する方法(顕微授精)があります
- ④ 培養:受精した卵(胚)を数日育てます
- ⑤ 移植:育った胚を子宮に戻します。採卵と同じ周期に行う方法と、いったん凍結して別の周期に戻す方法があります
- ⑥ 妊娠判定:移植から一定期間後に、血液検査などで確認します
「1回」にかかる時間の感覚
採卵までの通院は、卵胞の育ち方を見ながら数日おきになることが多く、日程が直前に決まることもあります。仕事の調整がいちばん難しいのがこの時期です。凍結して別の周期に移植する場合は、採卵の周期と移植の周期で合計2か月以上かかることもあります。
胚のグレードは「見た目の評価」
胚には見た目にもとづく評価がつけられますが、これは妊娠を保証する指標ではありません。評価が高くても着床しないことがあり、その逆もあります。数字や記号に一喜一憂しすぎないよう、意味を医師に確認しておくと落ち着いて受け止められます。
お金と回数のこと
2022年4月から不妊治療の一部が公的医療保険の対象になりました。年齢や回数の要件が定められており、内容は改定されることがあります。先進医療にあたる技術を併用する場合の扱いも含め、費用の見通しは治療を始める前に医療機関で確認しておくと安心です。
治療の進め方は個々の状態によって異なります。本記事は一般的な情報提供であり、特定の治療をすすめるものではありません。
この記事のよくある質問
採卵は痛いですか?
麻酔の方法や感じ方には個人差があります。使用する麻酔は施設によって異なるため、事前に確認し、不安があれば相談してください。
採卵から移植まではどのくらいかかりますか?
同じ周期に移植する方法と、凍結して別の周期に移植する方法があります。後者では合計2か月以上かかることもあります。
胚のグレードが良ければ妊娠しますか?
グレードは見た目にもとづく評価で、妊娠を保証するものではありません。結果の受け止め方は担当医にご確認ください。